コーヒーを飲むメリットとは

コーヒーを飲むメリットには、まず死亡リスクの低下が挙げられる。国立がん研究センターが10年以上の追跡調査を行った結果によると、コーヒーを摂取することで死亡リスクが減ることがわかった。1日にコーヒーをほとんど飲まない人の死亡リスクを1とすると、1日に3杯から4杯程度飲む人の死亡リスクは0.76と最も低くなるのだ。1日に1杯未満しか飲まない人も死亡リスクは低いが、1日に5杯以上飲む人は3杯程度飲む人に比べて死亡リスクが高くなるため、適量であることが望ましい。

コーヒーを飲むことで、二日酔いへの対処にもなるという。二日酔いで頭痛が起こる原因は、アセトアルデヒドが蓄積されて脳の血流が悪くなるためだ。そこで、コーヒーを飲むとカフェインの利尿作用によってアセトアルデヒドが体外に排出され、血流が改善して頭痛も軽くなる。また、リン酸カルシウムが老廃物を体外に排出するように促すので、肝臓にアルコールが蓄積されるのを軽減する効果が期待されるのだ。

なお、コーヒーに含まれるカフェインは、神経を鎮める物質であるアデノシンが脳の受容体と結合するのを阻害するため、神経が興奮することがわかっている。神経が興奮すると脳が活性化するので、眠気予防や集中力・思考力の向上が期待できるだろう。この時には、アドレナリンが分泌されやすくなっているため、運動能力を向上させる効果もある。また、カフェインは血中の脂肪酸濃度を高める効果もあり、筋肉を継続して運動させることができるのだ。